中央区のI様邸の上棟である。
交差点信号機脇である為、ドライバーも歩道を歩く人も振り向きながら通る。
現場の駐車場にカメラを持って現場を見ていたら
近所の者だと言って話しかけてこられた。
年配の人。
その方が言う。
「この界隈は必ずどこかで建て替え工事が行われている。気になるからよく見ているが、
この様な建て方ははじめて見るつくりだ」と。
TIPの事を、あれは何だかと聞いて来た。
このTIP構法は木造建築ととても馴染み、檜の香りが現場内外に漂う。
柱の上、下耐部の剛性と壁面のねばりの強さは構造計算値を
はるかに超えるものをもっている。
だれかの言葉でもあった。
「いいものは美しい」と。
話題となる上棟である。
平澤政利