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2014.08.18
手を動かす

ここ数ヶ月ブログを書くときは、あえて一度紙に下書きをするようにしている。
手を動かすことで自然と文章が浮かんでくるからである。
面白いもので、パソコンやキーボードと睨めっこしていてもと全く文章が書けなくなる。

ふと、建築に通じるものがあると思った。
図面は今やほとんどがCADによって作成されるが、描くと作業においては優れたツールであっても、創造することにおいては、自身の手を動かすことに勝るものはないだろう。
家も含めて建築は五感で体感するものである。故に、つくり手の感性や五感がどれだけ研ぎ澄まされているかは、とても重要な事である。
くどいようだが、特に「涼温な家」では裏付けされた数値だけにとらわれない自分自身の感覚も必要となってくると思う。

私自身まだまだ未熟ではあるが、ブログを書くという一見すると建築とは無関係のような作業の中にも、建築の根底となる芯の部分を見た気がした。

佐藤 吉行