先の「いい家」をつくる会セミナーの日、会議前に近くにてスカイツリーを感じてきた。さすがに迫力がある。
よく見ると、キャットウォーク的な桟橋が無数に掛けられている。将来にわたるメンテナンスにも使用するのだろうか。
エレベーターのある中央部を外周の構造で支える。
法隆寺五重塔の図解の図面を思い出す。
日本の木造建築物である三重塔、五重塔は中央に大きな芯柱を持ち、外周部は上階になるほど内側に寄せられている。
芯柱は外周の構造体と剛性をつくらないのである。
つまり、地震時の大きな揺れにはやじろべえの如く力を吸収していく。
驚くのは、五重塔の外周には通し柱が存在しないことだ。
1300年前の木造建築である。大きな地震にも耐え続け現存している。
先人の知恵の凄さを、なぜか東京スカイツリーと重ね合わせてしまった。
平澤 政利