BLOG

ブログ
2021.03.08
断熱と気密

暖かい家が求められています。
家づくりの情報を集める中で、断熱性能を示すUA値を目にすることがあると思います。
言葉で表すと、
「どれくらい熱量が家の外に逃げやすいか」を示す数値。値が小さいほど熱が逃げにくく断熱性能が優れていると言える。

このUA値は、建物プラン(平面・立面)と断熱材仕様や窓仕様などによって計算できる。
また、計算せずとも断熱材の厚みを増やせば断熱性能がアップすることは誰にでも想像がつくはずです。

ここで見落とされるのが、気密性能(C値)。
C値は机上の計算だけではなく、それぞれの建物で個別測定をしてから算出される。性能評価や基準から除外されていて、片寄った性能表示だと感じる。
自社のC値を把握できていないビルダーも多々あります。

断熱性能アップ→断熱材が厚くなる→気密性がアップ
という施工を無視した安易な考えがあるのではないだろうか。
どれだけ断熱材を厚くしても、仮に隙間だらけの施工をされていたら、計算上の断熱性能は発揮されません。

C値基準が規定から削除されて何年も経過しますが、平澤建築事務所「温爽の家」は、気密測定(気密性)と断熱性能を必ず一体とし計画換気まで含めた三位一体の家づくりである。

平澤建築事務所
佐藤 吉行